白虎連合最終章
私の過去を知って、姉がどう思ったのか分からない。
でもきっと、受け止めてくれる。
「せやし、昔の自分がどんだけ子供やったか分かる」
「……………」
「一人で生きるなんて無理やし、家族に反抗したって後味悪いだけやもん」
土下座して、勉強や学校にちゃんと行く。
無理矢理決めた親との約束。
結局その通り生きてきた。
結局、修復する前に家族は引っ越した。
本当はそれでよかったのかもしれない。
罪悪感で生きてきた私は、少し離れたお陰で落ち着けたのだから。
「今、」
「ん?」
「今は昔みたいな家庭になれてんのかな」
寿が少年院に入って。
私がその家族の亀裂を完全に壊した。
そんな私達家族は、
「ごく一般的な家庭やで」
長い時間をかけて。
やっと元に戻れた。
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