白虎連合最終章




私の過去を知って、姉がどう思ったのか分からない。

でもきっと、受け止めてくれる。









「せやし、昔の自分がどんだけ子供やったか分かる」


「……………」


「一人で生きるなんて無理やし、家族に反抗したって後味悪いだけやもん」







土下座して、勉強や学校にちゃんと行く。

無理矢理決めた親との約束。




結局その通り生きてきた。

結局、修復する前に家族は引っ越した。






本当はそれでよかったのかもしれない。

罪悪感で生きてきた私は、少し離れたお陰で落ち着けたのだから。









「今、」


「ん?」


「今は昔みたいな家庭になれてんのかな」








寿が少年院に入って。

私がその家族の亀裂を完全に壊した。




そんな私達家族は、












「ごく一般的な家庭やで」









長い時間をかけて。


やっと元に戻れた。









.
< 90 / 331 >

この作品をシェア

pagetop