白虎連合最終章
「よしっ、ケーキでも買って帰ろっか」
「ケーキ?」
「遅いけど不良双子の誕生日祝い」
いきなり席を立つ姉に追い付くように、私も席を立つ。
するといたずらっ子のように姉は笑って。
会計をして、また冷たい空気に白い息が出るけれど。
繋がれた手は、とても暖かい。
「お姉ちゃんってさ、」
「何?」
「ーなんもないっ」
言いたい事があったけど、やめた。
その代わり繋がれた手を握り返す。
お互いの明るい髪が夕日に照らされる。
私の染まった頬を隠すように。
お姉ちゃんってさ、うちの目標かもね。
いつか、お姉ちゃんみたいな人になりたい。
強くて、思いやりのある人に。
うん。
やっぱり言えへんわ。
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