CHATEAU LATOUR
遊歩
12月の良く晴れた昼下がり。


彩音は、ずっと窓の外を眺めていた。


「彩音」


「なぁに?」


凪は、彩音の背中まで伸びたストレートの黒髪を丁寧に櫛で梳きながら言った。

「一緒に、散歩に行かないか?」


彩音は窓の外を眺めたままうなずく。


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