CHATEAU LATOUR
彩音は、自分の身なりを気にしなくなった。



「今日は、これを着ようか」



そう言って凪は、白いロングTシャツに、シンプルな黒のフリル付きワンピースを持って来た。



彩音は、凪が手伝わないと、着替えなくなった。


「こら、彩音、じっとして」



凪は左手を彩音の顎に添えて、薄く紅を引く。



彩音は、自分で化粧もしなくなった。



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