CHATEAU LATOUR
私は、凪にされるがまま。

電気スタンドの灯りをつけて、消毒液やガーゼやテーピングを取りに行く凪。


凪の手当ては、包帯を何重にも巻くから少し大袈裟に思えた。



「よし、完了。」



手当てが終わってから、凪はベッドの壁にもたれかかって、私は凪の胸元に寄りかかる。



凪の手に触れ、自分の指を絡めてみた。



私の冷えきった手に比べて凪の手は大きくて温かい。

あまりの心地良さに、私はいつの間にか眠っていた。



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