CHATEAU LATOUR
目を開けると、横で凪が眠っていた。



喉が渇いていた私は、彼を起こさないように、そっとベッドから降りて冷蔵庫へと歩く。


(今、何時だろう…)


キッチンの電気を点けて、時計を見ると3時20分だった。


…思ったよりも眠れてない。


冷蔵庫からペットボトルに入った水を取出すと、一口だけ飲んで冷蔵庫に戻した。


ふと、左腕に視線を落とす。


凪がいてくれて良かった、はずなのに。


どうして自分がこんな事をしてしまうのか、分からなくなってしまった。


< 6 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop