幸せのカタチ
どうしても辛くなった時、あたしはいつも敦之の家にいた。


敦之のお母さんはすごく優しくて、たまにご飯をご馳走になったりもしている。


お姉さんの亜美さんも、いい人。



敦之は少し前から夜のお仕事・・・いわゆる『ホスト』をしてるから、最近はあまり会えない。






あ、『会えない』なんて言ってちゃだめだったっけ。。


晩御飯を食べながら考えて、あたしは親友の奏(かなで)に電話をして今日あったことを話そうと思い、自分の部屋へ向かおうとした。



そのとき


『ピーンポーン』


玄関のチャイムが鳴った。


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