幸せのカタチ
電車に揺られながら、あたしは奏に昨日のことは話した。



翔に告られたことも、敦之のハンバーグのことも。



・・・翔と付き合おうって決めた理由も。




奏は幼稚園からの大親友で、頼りになるし、優しいし、美人で、本当に大事な友達。





だからこそ、奏には何でも話すことができる。



どんなくだらない話でも奏はちゃんと聞いてくれる。





「・・・敦之くんのこと、諦めるの?」



やっと口を開いた奏の言葉。



あたしだって、諦めたいわけじゃない。


だけど、このままじゃ絶対に辛い。


だから忘れようって思ったんだから。




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