気付いてよ

昼休み、購買部から教室への帰り道、一緒にパンを買いに行った白石が突然声をあげた。

「おっ!」

「なんだよ。」

「いや、やっぱさー付き合ってんのかなって。」

いや、主語が見事に抜けてるんですけど。

「誰と誰が?」

「お前も知ってるっしょ?奏ちゃんと大倉だよ。」

奏と白石が…付き合ってる?嘘だろ…。

ほらあれ、と言いながら白石が顎で渡り廊下の方を指す。

と、そこには2人で仲良さそうに笑い合う奏と白石がいた。

「え、なに。朋哉知らなかったの?嘘だろー。」

嘘だろ、はこっちのセリフだよ。

ってゆうか、あの2人はどういう経緯で仲良くなったんだよ。

すっげーイライラするんですけど。
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