女子中学生日記
春−Spring−
4月−April−
校門のそばにある桜が、もう散りかけている。そして、桜の間からちらほらと覗く新芽。
うん、今日も快調だねッ!頑張れよ桜ッ!と、心の中で声を掛ける。だってホントに声に出したら怪しいでしょ?
あ、遅くなりました。私は原田由夏。中高一貫の女子校に通う中学2年生。まぁ、いわゆるJC2年生ってやつだよね。
何?いわゆる…の後はいらないって?いいじゃん!ちょっとぐらい流行に乗らせてよ!
さて、前置きはここらへんまでにして。今日は始業式の日、つまりクラス替えがあるってわけ。だから私はちょっとワクワクしながら学校に来た。
だって、去年のクラスが一緒で仲良しだった子と同じクラスがいいってゆーのもあるけどさ、新しい友達も作りたいじゃん?だから素晴らしくワクワクしてるんですよ。うん。
なーんて言ってるうちに2年生の教室まで到着。各教室の窓にはそのクラスの名簿が貼られている。どこだどこだと、視力0.4という良いのか悪いのかよくわからない目で一生懸命自分の名前を探していたら後ろから目を塞がれた。
「愛しの由夏ちゃんッ♪さて、私は誰でしょう?」
「んなもん、綾香に決まってるでしょ。分かりきった事言わなくていいんですけどー。」
「うわっ、新学期そうそう毒舌やね、アンタ…」
そう言って渋い顔をするのは、去年のクラスで一番仲の良かった平野綾香。常にテンションが高く、どうやら私は彼女に愛されている(?)らしい。
「で、用件は何?」
「まずー、一つ目が愛しの由夏を見つけたから、とにかく話し掛けたくて。二つ目が…あっ、そう!ちょっと由夏!運命って残酷だよね…」
「はぁ?何訳分かんない事言ってんの。」
こんな朝っぱらから私を振り回さないでくれ…
「だって、うちらクラス違うんだよ!?こんなに愛し合ってるのにさぁ…」
「やめてくれ、気色悪い…」
うん、今日も快調だねッ!頑張れよ桜ッ!と、心の中で声を掛ける。だってホントに声に出したら怪しいでしょ?
あ、遅くなりました。私は原田由夏。中高一貫の女子校に通う中学2年生。まぁ、いわゆるJC2年生ってやつだよね。
何?いわゆる…の後はいらないって?いいじゃん!ちょっとぐらい流行に乗らせてよ!
さて、前置きはここらへんまでにして。今日は始業式の日、つまりクラス替えがあるってわけ。だから私はちょっとワクワクしながら学校に来た。
だって、去年のクラスが一緒で仲良しだった子と同じクラスがいいってゆーのもあるけどさ、新しい友達も作りたいじゃん?だから素晴らしくワクワクしてるんですよ。うん。
なーんて言ってるうちに2年生の教室まで到着。各教室の窓にはそのクラスの名簿が貼られている。どこだどこだと、視力0.4という良いのか悪いのかよくわからない目で一生懸命自分の名前を探していたら後ろから目を塞がれた。
「愛しの由夏ちゃんッ♪さて、私は誰でしょう?」
「んなもん、綾香に決まってるでしょ。分かりきった事言わなくていいんですけどー。」
「うわっ、新学期そうそう毒舌やね、アンタ…」
そう言って渋い顔をするのは、去年のクラスで一番仲の良かった平野綾香。常にテンションが高く、どうやら私は彼女に愛されている(?)らしい。
「で、用件は何?」
「まずー、一つ目が愛しの由夏を見つけたから、とにかく話し掛けたくて。二つ目が…あっ、そう!ちょっと由夏!運命って残酷だよね…」
「はぁ?何訳分かんない事言ってんの。」
こんな朝っぱらから私を振り回さないでくれ…
「だって、うちらクラス違うんだよ!?こんなに愛し合ってるのにさぁ…」
「やめてくれ、気色悪い…」