--ツミビト--月蝶の舞う夜に
開けたひきだしを調べる如月に先程の話をした。
如月 卯月
『もしかして…さっきの「封花隊」って連中じゃないですか?
椎名 純一
『確かにそれも考えたんだが…。
一瞬だけだったが、その人は何かが違った、土手で会った男はただ不気味と恐怖心だけだったが先程の人間は神秘的なオーラを纏っていた。
如月 卯月
『とりあえず、これから見てくだいな。
如月は事件簿を渡した。しかし、この事件簿は他の違い、隠してあった。
《小学生六年生 行方不明事件》
記載者:青野 海
一1993年 7月27日
・奈夏島町の小学生六年生の少女「九川 春海」の遺留品の鞄が鈴見川付近で発見された。警察は華魅村と連携して捜査を行ったが少女は発見出来なかった。
1998年 現在も発見には至っていない。
椎名 純一
『これは…運転手が言ってた事件か。
如月 卯月
『うん、隠す時点で逆に怪しいですね。裏があるとしか言えません。
すると、如月が新しい紙を見つけた。
如月 卯月
『…何かしら?
それを見た如月は青ざめて、紙を落としてしまった。
椎名 純一
『…? どうしたんだ?
落ちた紙を拾い。椎名は内容を確認した。