--ツミビト--月蝶の舞う夜に
椎名 純一
『さて…とりあえず職務はちゃんとやらないとな。
如月 卯月
『被害者「佐々木 葵」の自宅に行くんですか?
俺達の目的は「村の謎と殺人集団」だが、名目上は「佐々木 葵」のことを伝えるため。そうでも言わないと許可がもらえない。
椎名 純一
『…ああ、だけど少し歩くから覚悟しろよ。
前日に用意を如月に渡した。
地図には二つ赤い丸が付けてあった。
如月 卯月
『…結構歩きますね…途中で駄菓子屋で水分補給しましょう。
まだ6月だがアブラゼミが元気よく鳴くぐらい暑い。
この村にはコンビニやスーパーは無い、駄菓子屋は有力な水分補給場となる。
その頃、交番では藤原は鍵のかかったひきだしを開けた。
藤原 学
『…資料は触っていないのかな?
中身を出した。藤原はひきだしの底のセロハンテープに埃がついているのに気づいた。
これは簡単な罠だが軽く付けたセロハンテープを張って、埃があるか確認する。開けていないなら埃はつかない。
藤原 学
『……やっぱり見たか…、悪い子ですね…ふふ。
資料を胸しまい、交番を跡にした。