--ツミビト--月蝶の舞う夜に
封花隊の人間
『……待っていたぜ。
そう言うと男はこちらに近づいて来た。
椎名 純一
『…………………。
腰にある拳銃に右手を添えた。もちろん『封花隊』が殺人集団の可能性があるからだ。
封花隊の人間
『おいおい…そんな警戒すんなよ。俺は商売をしに来たんだ。
すると男は不気味な仮面を外しフードを脱いだ。男の素顔は金髪の若い男だった。
如月 卯月
『…商売?
封花隊の人間
『ああ、仲間からあんたらの話を聞いてな…警察なんだろ?情報を売ってやるぜ。
仲間…おそらく昨日会った奴らだろう。
椎名 純一
『ありがたいが…それは警察に賄賂行為で逮捕するぞ?
封花隊の人間
『待てよ!!俺が欲しいのか金じゃねぇ…さっき駄菓子屋で買った……飲み物…あるだろ?
佐々木家に向かう途中で駄菓子屋に寄った、椎名は何も買っていないが如月は飲み物を買った。
如月 卯月
『飲み物…って、コーラのこと?
如月がバックからコーラを出すと男は飛びつき、コーラを奪った。
如月 卯月
『……………きゃ!?
椎名 純一
『お、おい!!!
封花隊の男
『へぇへへへ!!!ひゃあああ!!
まるで獲物を捕まえたように男はペットボトルを掴んだ。