--ツミビト--月蝶の舞う夜に



時は21時をさしていた。
一月は満月となり、綺麗に輝いていた。






???
『はぁ…ハァ!!はぁ!!

金髪の青年は河原に身を隠しながら走っていた。


封花隊の人間A
『何処にいる!!もうお前は逃げれない!!

封花隊の人間B
『掟を違反した貴方が悪いのよ、覚悟を決めなさい!!


不気味な仮面の人間たちが金髪の青年を探す。



金髪の男
『つ…捕まるか!!せっかく…貴重な「液」が手に入ったんだ…フヒヘヘ、ひゃははは!!

男は両手に大切そうに如月から貰ったコーラを抱えていた。





封花隊の人間C
『くそ!!元は俺達と同じ封花隊の人間だから…地の利を分かってやがる!!

封花隊の人間D
『村から出すなよ!!封鎖は出来てるのか?

怒号が響き合う。封花隊の人間は武器を構えて金髪の男を探す。


封花隊の人間E
『誰か「姫百合」には伝えたのか!?

封花隊の人間C
『ええ、連絡した…すぐに死神様がご到着する。


















華魅村の山道にある神社
「華魅神社」の前では複数の人間が集まっていた。


封花隊の人間F
『………すみません…死神様、まさか「封花隊」内部から違反者が出るとは…。


死神様と呼ばれた者は「封花隊」と似たような格好だが、仮面もフードも被っていない。

神秘的な長い白い髪、目は紅く輝く少女。そして手には巨大な鎌を持っていた。


死神様
『…分かりました…では「狩り」に行きましょう。
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