--ツミビト--月蝶の舞う夜に
瑠璃呪流編--黄泉送離の章--「呪縛」--
死神様
『…………………。
死神様と呼ばれる少女は足元の死体と自らの鎌で切断した頭が転がっていた。
封花隊の人間A
『お勤めご苦労様です、死神様。
いつの間にか死神様の周りには封花隊の人間が集まっていた。
死神様
『ええ、私は大丈夫です。
すると、数人の封花隊に連れながら巫女のような格好の人間が数人来た。
封花隊の人間B
『死神様、「姫百合」を連れて来ました。
「姫百合」と呼ばれた者たちは巫女のような格好で、封花隊と似たよう仮面を付けていた。
死神様
『…では、封花隊の皆様は違反者と被害者の遺族に連絡を、あと他に被害者がいないか捜索をお願いします。
封花隊の人間A
『分かりました。
集まっていた封花隊の人間はあっという間に散った。
死神様
『……では、あとは貴方たちに任せます。
姫百合の人間
『…はい。
姫百合の人間たちは切られた死体を丁寧に白い布で拭き始めた。
死神様
『……………。
巨大な鎌を置き、懐から花を取り出した。
死神様
『どうか安らかに…私の罪はいつか償います。
深々と死体に頭を下げた。