--ツミビト--月蝶の舞う夜に
椎名 純一
『成る程…随分、挑発的だな。
如月 卯月
『…なんか感じ悪いわね。
すると、後ろから若い警察官が二人に駆け寄って来た。
若い警察官
『椎名さん、如月さん。後の現場は我々にお任せを…。
椎名 純一
『悪いな…俺達も調べたいことがある。現場は任せた。
椎名と如月の二人も交番に戻ることにした。
交番に戻ると椎名はさっそく警視庁に電話をした。
椎名 純一
『なんでですか!?…勝又さん人が死んでるんですよ。
電話の相手は椎名の先輩であり刑事課長の「勝又 博」だった。
勝又 博
『いいか?純一 「華魅村」は普通の村では無い。村で発生した事件は俺達「警視庁」は深く関与できないんだ。
椎名 純一
『そんな…何故そんな法外処置が…。
勝又 博
『詳しい話は分からん…これはお上の話だからな…だが純一、俺達は無理でもお前と如月なら関与出来る。お前たち二人で調べるしかないんだ!!
勝又は正義感が強い男だ。だが、そんな強い先輩ですら「華魅村」には関与できない。それが電話の向こうからでも悔しさが感じれた。
椎名 純一
『分かった…。俺達でなんとかする。
勝又 博
『気をつけろよ…常識が通じない奴ほど恐ろしい敵はいない。肝に命じるとけ。
椎名 純一
『任せろよ…あんたの正義感、受け継ぐぜ。