--ツミビト--月蝶の舞う夜に
封花隊の人間A
『椿お嬢様!!ご無事ですか!?
六十院 椿
『腕を強打したけど…他は問題無い。
数人の封花隊の人間に椿は支えられた。
六十院 椿
『あと…誰か彼を連れていって、まだ彼は状況が理解出来ていないの。
封花隊の人間B
『分かりました…しかし、「堕落」は…?
六十院 椿
『大丈夫。
椿の返事を聞くと封花隊の人間が地面に伏せる椎名を支えた。壊れた人形のように椎名の体には力が入っていなかった。
封花隊の人間B
『…では、送り届けてきます。
六十院 椿
『お願いするわ…。
封花隊の人間が肩を貸しながら椎名を連れていった。
封花隊の人間C
『お嬢、「成虫」はこいつですか?
地面に倒れた血まみれの少女を乱暴に掴む。
六十院 椿
『まだ儀式は終わってません…姫百合は?
封花隊の人間D
『既に連絡済みです。すぐに来るかと…。
封花隊の人間が椿に大鎌を渡す。
肩を借りながら椿は既に息が無い少女に向けて鎌を構えた。
六十院 椿
『……来世では…幸せになれますように…。
そして鎌を降りさげた。