制言師は語らない
「でももヘチマも無いの。さあ、面白くなってきたわ。じゃあ、これから集中したいから、出てってね。おやすみ、カーン、明日楽しみにしててね」
「ちょっとフォウ・・・」
「それとも何?このあたしの楽しみをあなたが奪おうって言うの?」
どんっと右手でテーブルを叩き、フォウが身を乗り出す。
同時にぼくは身をのけ反らす。でないと、物理的に彼女の顔と僕の顔は正面から・・・
「なによぉ」
「いえ、別に何も・・・」
「さあ、さっさと出てって。明日の試合に寝不足で臨む気なの!」
「わ、判ったよ。寝るから。じゃ、じゃあ、おやすみ」
「じゃあね、カーン」
バタンと、ぼくの目の前で部屋のドアが閉じられた。
こうして、ぼくは彼女の部屋から追い出された。
うう、せっかく旅先の宿で、夜更けに彼女の部屋を訪ねるきっかけを作ったのに・・・
こうなったら、明日活躍して、フォウの喜ぶ顔を見てやろうっと。
そんな決心をして、隣の自室に戻り、一人ベッドに潜り込んだ。
「ちょっとフォウ・・・」
「それとも何?このあたしの楽しみをあなたが奪おうって言うの?」
どんっと右手でテーブルを叩き、フォウが身を乗り出す。
同時にぼくは身をのけ反らす。でないと、物理的に彼女の顔と僕の顔は正面から・・・
「なによぉ」
「いえ、別に何も・・・」
「さあ、さっさと出てって。明日の試合に寝不足で臨む気なの!」
「わ、判ったよ。寝るから。じゃ、じゃあ、おやすみ」
「じゃあね、カーン」
バタンと、ぼくの目の前で部屋のドアが閉じられた。
こうして、ぼくは彼女の部屋から追い出された。
うう、せっかく旅先の宿で、夜更けに彼女の部屋を訪ねるきっかけを作ったのに・・・
こうなったら、明日活躍して、フォウの喜ぶ顔を見てやろうっと。
そんな決心をして、隣の自室に戻り、一人ベッドに潜り込んだ。