あなたへ

ガサッ…

考え事をしてたら
後ろから
そんな音が聞こえた。

振り向くと
どこか
見たことのある顔…


「あッ…ごめん…告白聞いちゃった……」

「え、いや別にいーよ」

その人は
私をまじまじ見て
何かを考えていた。


「あ!こないだ廊下でぶつかった子だよね!?」

「え…あ!」

「うわ〜嬉しいよ、ずっと話してみたかったんだ」

茶色い髪が
ふわふわと靡いた。

一瞬だけだけど
ドキッとした。



< 16 / 28 >

この作品をシェア

pagetop