SICK&TIRED
「昨日ね、」
あみが話しはじめる
「とうまに会った」
あみの顔を見つめた
「さきちゃんと彼氏のこと、きいたよ
さきちゃんのアザを見た後だったからちょっとは覚悟できてたけど
話聞いてますますビックリした」
アタシはカップにふぅと息を吹きかけた
湯気が揺れる
「アタシね、とうまとは本当に気が合うの
何かものを見たら同じ感情を持って
同じタイミングで同じ発言をしたり
着眼点が一緒だったり
双子みたいで、気持ち悪いくらい」
あみの声はすごく穏やかで
どっちが年上かわからないくらい
アタシは動揺していて
「だからね、
すっごく納得いくの
とうまがさきちゃんの事大好きってこと
…だって、アタシと一緒なんだもん
好きなものとか
気になることとか
全部一緒」