SICK&TIRED



「アタシね、さきちゃんよりモテるんだよ?」


話がころころ展開して頭がついていかない


「だから気にしないで……


それと!」


あみがテーブルに手をついて、カップが鳴った


「アタシの元彼ね

言うのは…チョイ抵抗あるんだけど

走り屋の頭張っててさ」


「へ?走り屋?」


「まあ、簡単にいうと暴走族


今でも連絡とれるから、


もしあの男がこれ以上さきちゃんに何かしたら、アイツ呼ぶよ」



暴走族の元彼?

……リーゼントの特攻服姿が浮かぶ


「あ、言っとくけど、短ランにボンタンとかはいてないからね」



アタシはあんぐり口をあけた

アタシの考えていることが筒抜けすぎて……





「アタシ、ますますとうまと仲良くなれそうだと思ったの

きっと、アタシととうまはさきちゃんを助けるために出会ったんだと思う

昨日とうまともそう話してて……」


< 110 / 210 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop