SICK&TIRED



ちょっと待って


まだ何も変わってないの


「ダメ……離して」


「離さない」


アタシの腕ごと抱きしめて、唇がアタシの唇を探すようにまぶたや頬の上をかすめる


顔を背ける小さな抵抗もあっという間に奪われて唇が重なる


「んっ……」



この人の体温は、なんでこんなにアタシの体を熱くしちゃうんだろう



気づけばキスはどんどん深くなってて


抵抗しないことがわかったとうまくんの腕が緩められると

アタシの髪に指をさしこんで

首を傾けるから

ますます熱が流れ込んでくる



溶ける……



彼が腕をのばして部屋の鍵をしめた音が聞こえた


< 118 / 210 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop