SICK&TIRED
ちょっと待って
まだ何も変わってないの
「ダメ……離して」
「離さない」
アタシの腕ごと抱きしめて、唇がアタシの唇を探すようにまぶたや頬の上をかすめる
顔を背ける小さな抵抗もあっという間に奪われて唇が重なる
「んっ……」
この人の体温は、なんでこんなにアタシの体を熱くしちゃうんだろう
気づけばキスはどんどん深くなってて
抵抗しないことがわかったとうまくんの腕が緩められると
アタシの髪に指をさしこんで
首を傾けるから
ますます熱が流れ込んでくる
溶ける……
彼が腕をのばして部屋の鍵をしめた音が聞こえた