SICK&TIRED
TIRED 3
まことがいつも車をとめている駐車場で待ち合わせ
対峙するまことの顔を見ると、やっぱりちょっとひるんでしまう
体と心の痛みをともなって少し息が苦しくなる
「あのっ」
言葉を失ってしまう前に…
アタシがやっとの思いで口を開くと、まことは片手で小箱を差し出した
「何…これ」
それに両手をのばして受け取るとまことの顔を改める
開けてもよさそうな雰囲気でアタシが箱をあけると、こないだなくしたリボンのネックレスが入っていた
「切れてたから、修理した」
「ありがとう」
まさか、そんなことしてくれるとは思わなくて戸惑う
どちらも言葉を探して話さないまま時間だけが流れて……
「飯でもいく?」
まことが車を指差した