SICK&TIRED
TIRED 4
あみと来たショッピングモールに来た
「実はさ、あみからさきちゃんがネックレス無くしたらしいから、プレゼントはスワロフスキーのネックレスがいいと思う!ってメールもらってたんだけど……」
とうまくんの視線がアタシの首元に注がれた
まことにネックレスを修理して返してもらっている
「先、越されたし
だから、何がいい??」
少し不服そうな声色
物なんか、いらないのに
それよりもいっぱいたくさんもらったのに
今、アタシがいるこの場所、この時間、この状況……
こんな日がくるなんて思ってもなくて
アタシは胸が熱くなってきちゃって、うつむいた
「遠慮するなって
貧乏でも誕生日プレゼントくらい…」
遠慮して黙りこくったわけじゃないのに、とうまくんが泣きそうなアタシの顔をのぞきこんで言葉を止めた
アタシは何度もまばたきをして涙をひっこめると彼を見上げた