SICK&TIRED



「今日ね…、今日、家まで送って」

「うん、送る」

「明日も会って」

「うん、会おう」

「そんで、明日も家まで送って」

「わかった」

「あさっても…」

「OK、これからずっとな」




アタシはとうまくんを見て微笑んだ

「それが一番うれしい」



「ここ、公共の場なんで、そういうかわいいこというのやめてくれる??


抱きしめたくなるから」


アタシの頭をヨシヨシと二度撫でてくれた



「やっぱり、指輪かな

一番ずっと身に着けてられるし」


歩きはじめるとうまくんのシャツを引っ張った


「だって……プレゼントはいいよ?」


「かわいいこと言うから、もうさきには聞かない

俺が買ってやりたい物を買う」


そう言うと、シャツをつかんでいた手をパシッとつかんで引かれた


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