SICK&TIRED
TIRED 6
2時間程度しか眠れない夜を過ごして、学校へ向かった
人気のある講義を選択していて、広い部屋の傾斜になった席へとついて
机の上に筆記用具と携帯電話を置く
後でとうまにメールしようかな
なんて考えていると、目の前に座った女の子が声をひそめて話しかけてきた
「堀内と別れたん?」
「え?」
「昨日、別の男と手つないで帰ってなかった??」
彼女の関西弁には聞き覚えがある
1回生のときにも何度か話したことがあって、周囲の標準語にぜんぜん染まらないことを不思議に思って聞いたことを思い出した
「標準語しゃべってる自分がキモイ」
そう笑って関西弁を話続けた彼女
極彩色な色とかアニマル柄が好みらしく、以前とかわらず派手な出で立ち
彼女が指で遊んでいる携帯のストラップに「づぼらや」とかかれたふぐがぶらさがっていて、頭の中にクエスチョンがうまれた
……個性的なストラップ
「あ、うん……」