SICK&TIRED



手をつないで食堂を出た


そんなとうまからあふれる渦巻いたオーラと相対してあったかい太陽の光に眠気が少し襲ってきたアタシは小さくあくびした


「眠いの?」


「あ、ごめん」

と彼の顔をうかがうと、いつもの優しい顔に戻っていた


「ちょっと、昨日寝るのが遅くなっちゃって」

「ふ~ん」


ふ~ん??


「じゃあ、今から俺の家いこっか」

「え?!」


横目でアタシをみる彼の顔は恥ずかしそうで、怒っていそうで、なんとも複雑な表情


「コンパとか、行かせたくないし」


そのまま歩き続けて一歩庭に出ると、ますます太陽が暖かかった


「やっぱ断るね、アタシ」


いたたまれない


「うそうそ、悪い、しつこかった

チョイ心配だけど

さきのこと信用してるから

まあ、女の子と親交深めてきて」


つないだ手にお互いどちらからともなく力を入れる


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