SICK&TIRED



「場所…聞いちゃったから迎えに行くかもだけど」

「うん、来て」

「え?マジで?合コンに彼氏のお迎えって空気読めない感じ満載だけど」

「……??そうなの?

そういうの、アタシわからないから」


ちょっと笑いながらそう言って、誰も座っていないベンチに腰掛けた

とうまの手をひっぱると、アタシの横に浅く座って足をのばし、背中を背もたれに預ける


「ああ~でも、そんな事どうでもいいや

迎えにいく」


体勢が上向き加減になるから眩しくて目を閉じたとうまがそう言って

アタシは「うん、一緒に帰る約束だもんね」と返事したら

「お前が言うか?」

って笑われた




深いブラウンの髪が太陽の光を含んで温かそうで

合コンの約束してなかったら

このままとうまの家に行ってもいいなって……



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