SICK&TIRED


薄くまぶたが上下して目が開いていく



浅い息を続けるさきと目が合って



彼女は細い腕で必死にしがみついてきた




「さき」



少し体を起こして、未だ震える唇にキスをした

何かを言おうとした言葉を封じて、舌を差し入れる

再びさきが目を閉じて

彼女の体から力が抜けていく



それでも離したくなくて

いつまでも彼女にキスをし続けた










< 206 / 210 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop