SICK&TIRED


そう提案された

「無理だから」

即答する

そんな事をしたら殺される


「もし別れたいって思ってるんだったら…」

「もうほっといて」


とうまくんの方に顔を向けて拒絶の言葉を発したと同時に、彼の後ろにまことがつるんでる男の子達の知った顔がいくつか見えた

まことが金持ちで車もあって、遊び方も豪快だからそれにあやかろうとしているような連中

アタシの事なんてまことのガールフレンドの一人くらいにしか思ってはいないだろうけど、けど絶対軽いノリでアタシを見かけたことをまことに話すに違いない


とうまくんもアタシの視線に気づいてチラッと後ろを振り返る


アタシは胸の前で両手を握り締めて「やば・・・・・・」と小さく呟いた、


その瞬間


少しだけあった距離をつめたとうまくんの腕がアタシをつつみこむようにとらえて、冷たくなっていたアタシの体にぬくもりを与えると、顔を隠すように頭をギューっと自分の胸に押し付けた


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