SICK&TIRED
空は今日も秋晴れ
やっぱりひどいアザになってた足を隠すために紅葉色した明るいマキシ丈のスカート
ウエストでリボンを結ぶシャツ
丈の短いGジャンを羽織る
ジャケット一枚はおるくらいの気温は大好き
一番おしゃれが楽しめるし・・・・・・
って言っても誰に見せるわけでもないんだけど・・・・・・・
まことからの怖い呼び出しメールがあったにもかかわらず足取りは重くなかった
何を考えるわけでもなく、からっぽの頭で電車の窓を流れる景色をぼんやりと見つめて、少し色を変えはじめた木々にちょっとだけ心を動かされて・・・・
トンっと音をたてて電車を飛ぶように降りると、シャツにあわせてつけたリボンモチーフの小ぶりなネックレスも一緒にはねた
「今電車降りて、学校に向かってます」と短いメールをまことに送信する
歩いていると体が少しあたたかくなってGジャンを脱いだ
涼しい風がシャツの襟をかすめて、髪がなびく
到着して、キャンパス内を歩いているとまことが立っているのが見えた
シャツにざっくりとしたベストをあわせて細身のパンツ
前に蹴られた革の靴・・・・
こうしてみれば普通の好青年
背も低くないし、自信たっぷりな表情もいやみではない
もてないわけじゃないくせに・・・・
なんでアタシに固執するんだろう??