鈍感あのコin男子校ッ?!

「でも何で…」



 困惑するあたしに、そっと声をかけたのは、



「…まぁ、なるべく唯の近くにおるようにな?」



 ────…咲だった。





「あたし…の、近く?」



 何で?


「いや、だってまたあんなことあっても困るしな?」


「あぁ…
 なる、ほど…」



 あたしの所為で、皆に苦労かけちゃって…




「ごめんね…?
 本当に…」


「唯の所為じゃない」



 ぼそっと、龍がそういった。



「…ぁりがとう」



 そう言ってくれると、嬉しい。


 でも…!って言い訳したって結局龍の勢いに負けちゃうしね。



「…ま!
 そゆことや!」


「うん」



 今日から。


 あたしの机の周りには、蓮、龍、咲、翔の4人が揃うようになった。


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