鈍感あのコin男子校ッ?!


 握手かな?



 そう思ったあたしは、手を出した。








「唯」





 なのに、



 あたしの名前を呼んで、その手を止めた人がいた。







「・・・龍?」





 どうしたの?







「唯ちゃん、握手あくしゅ♪」




 それを見ないかのように、真田くん。




「あっ、ああ
 ごめんね」




 もう一度、手を出した。




< 229 / 377 >

この作品をシェア

pagetop