鈍感あのコin男子校ッ?!
「ここだ」
そう言って立ち止まった場所。
それは、学校から歩いて3分もかからない場所だった。
「…あの…?」
「ん?」
「何だか…立派じゃないですか…?」
「そぅ?」
見るからに立派な建物。
…何でこんなに綺麗なのッ?!
「…まぁ、いいじゃん?
とりあえず入るぞ」
「はい…」
先生はスタスタと歩いていった。
…にしても、
「綺麗過ぎませんか…?」
「そんなことないって」
いやいやいや。
建物の中は、壁が白くて扉がたくさんあった。
…ここに「あの」男子共が住んでるとは、思えない。
「よ~し、着いた」
「ここ、ですか」
「うん
…荷物、そろそろ来るはずだから。
あと、これ。
鍵ね。
…なくすなよ?」
「は~い」
そう言って先生から鍵を受け取った。