鈍感あのコin男子校ッ?!

 彼は、欠伸をしながら1ミリともこっちを見ずに歩いていく。


 シ、シカト…、ですか。



 それはそれで悲しい。


「り、龍!」



 う、うひゃぁッ!

 あたし、何勢いで名前呼んじゃってんのよ~!



「何」



 『はてな』くらいつけて~…(泣)
 どこまでもクール…。


「あ、えっとっ…

 あ!
 龍も、今からご飯?」


「あぁ」

「そっ、そうなんだ!」




 …。



 会話終わった───!



 こんな悲しい会話ってある?


「お前も来るんだろ」

「はひっ?!」


 
 いきなりは駄目でショ。龍サン…。
 さすがにびっくりして変な声出しちゃう始末。


 …しかも。



 主語がなぁ──いっ!


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