鈍感あのコin男子校ッ?!

「ゆいゆい~?」

「ん?」

「行く、よ?」

「あっうん、ごめんね」


 あたし達は食堂に向かった。




 ガンッ



 …え?



「てめぇが言ったんだろ!」


 罵声が響く。


 この声っ…


「蓮?!」

「あ゛?」



 蓮だった。


 男子生徒の首を掴んでいる蓮の目はいつもよりも怖かった。


「何っ、やってんの!
 離しなよ!」

「あ~?

 何で唯に言われなきゃなんねぇんだよ?」



 何でって…


「そりゃぁ…」



 って、何で?!



「何だよ」


 
 あたしって、何でいつも蓮の喧嘩とめてんの?!
< 50 / 377 >

この作品をシェア

pagetop