鈍感あのコin男子校ッ?!

「よ~し、HR始めるぞ~」


 男子に追われ、やっと教室に到着したあたしは汗だくで朝のHRをうけることになった。



「今日は~があって~だから~…」


 先生の話が終わり、教室から先生がでていった。


 すると。



 ガタガタガタッ!


 へ…?



「「「唯奈っチャン!」」」



 うげっ



 まさかの?!


 男子が一斉にあたしの机の周りに。


「あのさあのさ!」

「俺と付き合「いや、俺と!」

「いーや、俺だね!」

「んな訳ねーだろ、俺だ!」



 何でこんなことになっちゃったの?!


 あたし、そんな可愛くもないし、


 そんな目立ってる?!



「ちょっ…誰かっ、助けてっ…」



 頑張って出した声。


 何てこの男子達にもみ消されて───…


 ガンッ



「うるっせぇ!」


 蓮…?!



 
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