君はズルイ
「どこにしようかな…」
特等席を取られたとなると…

いく場所がないかも…


ここでもまた居場所ないのかしら…

…と
そのとき…上から声が聞こえてきた。


「ねぇ…」
なんか聞こえる気がする…

この屋上には私と…

さっきの美男しかいない…



ということわ…?

私か?

「ねぇ…
俺の声聞こえてる?」

聞こえてますともしっかりと…

「…私に何か?」

「お話ししようよ」

「は?」

何を言っとるこいつは…

人の特等席取っといてお話だ!?

馬鹿じゃないの!?


「駄目?俺…君と話してみたいんだけど」

「……」
なんと!?

私と話したい?


「お~い?」

「はっ、…まぁ、少しなら」

「よしっ!決まり」


変わってる…

これが彼に対しての最初の印象だった。
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