My life road ~明日への道~
「みなみの顔が幸せそうで…なんであたしだけ…って思った。」
正直だ。
紗奈はいつでも正直だった。
ケンカをした時は必ず本音をぶつけてくれた。
私が悲しかったのは、不良に囲まれたからじゃないよ。
本音をいつまでも言ってくれなかったからだよ。
でも、今こうして…言ってくれてる。
「つらかった…。本当はみなみのせいなんかじゃないのに。…ごめんね…っ」
私は頭を下げる紗奈を強めに叩いた。
「…らしくないっ!」
「え?」
紗奈は、意味分かんない、って顔をした。