氷雪花
実を言うと、私は知らなかったんだけど「姫君」と言うくらいだから、守るべき存在のことだろう


私は守られる人じゃない、私は守るの


大切な人を・・・


それに私は、闇の者


裏の世界じゃ裏切られることはしょっちゅうある


私も、まだ幼かった頃信じて裏切られたことがあった


その人は、私の召使の人だったからまだ幼かった私は寂しいから友達を作ろう!なんて思ってその人と友達になった


月日は流れて、仕事をし始めた頃、その人の異変に気づいた


それでも、信じたくなくて一緒に居た


そして遂に、裏切られた



その人は、対立する組織の人間だった

私は、その人を自分の手で殺した




友達と思っていたのに・・・



私は、その日から人を信じることも感情も捨てた


それでも・・・ね

  ・・・
私はあの人だけは信じてる
 


その人は、私の唯一の親友だから


だから、


「断るわ」


「無理だ

お前に拒否権は無ぇ」


ふふっ

どこまでも王様ね





 
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