謎の財布
300万円も一部濡れてしまったが乾くだろう。

翌日、目当ての車を買いに出かけた。
「こちらへどうぞ」
金を渡したとたん、ショールームのテーブルから奥の部屋へと通された。

沈みそうなフカフカのソファに腰かけ、VIP待遇を味わっていると、いかつい男二人が入って来るなり

「署までご同行を」と両脇をかかえるように、パトカーへ連行された。


通報した女性はその後ろ姿に首を振った。
そっくりなワインのシミが2枚づつあるので変だと思い、よく見れば、同じ数字、番号が300組。シミに気がつかなければ見逃していたわ。
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