俺の初恋。(仮)
中年サラリーマン男を警察に突き出して、女の子は俺達とは他校の子だからまた電車に乗っていった。
俺等は丁度最寄駅だったため、そこから歩いている。
「あんたってさ。へタレなんだね」
は?
俺は自分で認めたことはあったけど、
人に言われたのは初めてで・・・
ついつい黙ってしまう。
「お前こそ勇気ありすぎ。ちょっとの不安もないのか?」
そう俺が言ったら女の子は思い切り笑いだした。
「なに笑ってんの?」
「あんたバカだね!
私が不安、ないわけないじゃん!
100%不安あるよ!」
そういってニカっって笑った。
「じゃ・・・なんでだよ」
「それは・・・私が勇気ださなきゃ
ずっとあの女の子めちゃめちゃ怖い思いするでしょ。
だから私はあの子のために頑張った。
勇気は120%だすの」
なんだそれ・・・
あかの他人をわざわざ助けるのか?
「なんでだよ・・・・他人じゃんか」
「他人もなにも・・・
同じ星に生まれたんだから・・・
多分・・・他人じゃないかなと思う」
そんなの・・・
キレイゴトって言うんじゃないのかよ・・・
「ってか急ごう!
超遅刻してるんだけど!」
そういって名前も聞いてないのに女の子は走り出した。
「キレイゴトって・・・言うんじゃねえのかよ・・。」
俺はその場にたちつくしてそうつぶやいた。