花には水を




こくんと、頷いた私に木立連は更に笑顔を見せてくれた。






ねぇ、それってさヤキモチ?




瑞穂といる私を見て、妬いてくれたの?





嬉しい。




こんな酷い女なのに・・・こんな、醜い女なのに・・・。






木立連。






あんた、ちょっとズレてるよ・・・。





でも、ズレててくれてありがとう。







好きになってくれて・・・ありがとう。





「ダメもとだけど先輩、付き合ってください」







教卓から下りて、足を屈めた彼は下から私を見るようににこっと笑った。












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