花には水を
「・・先輩?」
目をぎゅっと瞑って、木立連から顔を逸した私。
考えすぎだ。
疑いすぎだ・・。
少しの間、暗い教室は静粛に包まれていた。
ぐっと、意を決したように私は口を開ける。
「・・・・分かった」
閉じていた目を開けて、木立連の顔をじっと見つめる。
彼は、驚いたような顔をした後ガクンと首を垂らした。
どくんと揺れる心臓。
つまんねぇー、この程度で落ちるのかよ
こんな事言われたら・・・
私はどうなるのか・・・想像なんて出来なかった・・。