花には水を


「…よし」



ここは、きちんと会うべき…。




逃げてばかりじゃ、意味がないもん。




“ 分かった ”



そう打つと私は送信ボタンを押した。




パタン…



携帯を閉じる音がしんとした部屋に響いた。





明日が楽しみ…でも、あるしなんだか少し不安。






連の言葉にちゃんと対応しきれるか不安。





意地を張ってしまったり、連を怒らせてしまわないか…。






大量の不安が胸いっぱいになる。





「…はぁ」




その不安達を抱えながらため息をつき、ハンガーにかけてある制服を手にとった。





< 125 / 296 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop