花には水を
「…よし」
ここは、きちんと会うべき…。
逃げてばかりじゃ、意味がないもん。
“ 分かった ”
そう打つと私は送信ボタンを押した。
パタン…
携帯を閉じる音がしんとした部屋に響いた。
明日が楽しみ…でも、あるしなんだか少し不安。
連の言葉にちゃんと対応しきれるか不安。
意地を張ってしまったり、連を怒らせてしまわないか…。
大量の不安が胸いっぱいになる。
「…はぁ」
その不安達を抱えながらため息をつき、ハンガーにかけてある制服を手にとった。