花には水を
朝、私はじくじくと突き刺さるような頭の痛みと共に目覚めた。
痛みで上手く考えらなかったけど、私はベッドから起き上がるとひんやりと冷たい床の上に足を下ろした。
ベッドが軋むミシッという音。
一歩ずつ足を進め、向かいの部屋にいる聖夜兄の元へ行こうとする。
が、聖夜兄の部屋の前で私は激しい頭痛にしゃがみ込んでしまった。
頭が朦朧として、目の前が回るような感覚に陥る。
聖夜兄…。
どうしよう…。
なんだか、体中が熱い。
気持ち悪い…。
目の前の視界がだんだんと遠のいていく。
私は、意識を失った。