花には水を
どうしてかな?
凄く、会いたい。
会って、嘘だという事を確かめたいよ。
逃げてしまうわずに、連と真っ直ぐ話したい…。
コトン…と、私は寝返りをうつと体のだるさを感じ再び目を閉じた。
漠然とした草原の中、誰かが立っている。
緑色の太陽に照らされ輝くその中で、やはり何か脱力とした瞳で遠くを見つめる男性。
さっき、夢の中で出ていたその人…。
私は自分でも不思議に思う程、淡淡とした様子で見つめていた。
と、微かに彼の口元が動いたように見えた。
だんだんとはっきりと見えてくる。
動く口元が何を言っているのか、目を凝らしてじっと見つめた。