花には水を
入学してから半月以上経った。
大分慣れた学校生活につまらなさを感じる。
クラスの大抵とは、結構仲良くなってるつもり。
だけどどうしてもなかなかうまくいかないのは…
「木立くん、やっぱりカッコイイよね~」
「あーあ、彼女になりたあい」
女子たちの俺に向ける視線と空気。
ため息もつき飽きた。
それといって俺はかっこいいとは思わないけど。
こうまで言われると俺ってそんなにかっこいい訳?
と、自惚れてしまう事もないとは言い切れない…部分もある。
「連さん、モテモテっすね」
入学時から仲良くなった良樹が素見すようにいってくる。
「別に、俺はもてたくない」
女とかうるさいし、集団大好きだし、泣いて気惹こうとするし。
そういうの、どうなの?
って昔っから思ってた。