花には水を



親みたいだな。




まあ、よく考えたら親みたいなもんだな。




「それは、どうもありがとうございます」



深々と頭を下げた後、またカレーを口に運ぶ。




そんな私をキョトンとした表情で見つめる星夜兄。





「お前さ“子供じゃないもん、私そんなに迷惑かけてるんだ、ごめんね”みたいな可愛い事言えねぇーの?」




ほんとこの人の頭の中って理解しずらいな。



だってまだ私が子供なのぐらい知ってるし。




現にこうして食べさせてもらったりしてる訳だし。




それに・・・



「私が、そんな事いう奴とでも思ってるの?」




「いや、思ってないけど」




ほら。





私、世話になるんだったらとことんなる方だから。




まだ、面倒見てくれるって言うんなら、見て頂きますって感じ。








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