花には水を
どうしてだよ。
馬鹿じゃねぇーの?
お前ら人見る目ないんじゃねぇーの?
「お前なんか顔だけのくせに、女子に騒がれてるからって図にのんじゃねぇよ!」
もう一発くる。
でも、抑えられてる上に痛みで動けない。
俺はきっとその一発がきたら倒れるだろうな。
よぇーな…俺。
ほんと、灯を守れないなんてよわすぎるんだよ…。
「おい、何してるんだよ!」
聞こえた声は、良樹だった。
荷物が肩から少しズレ下がっていて、愕然とした顔で俺達を見ていた。
そして俺と目があった瞬間良樹の瞳が変わった。
突然荷物をその場に置くと、俺たちのところにやってきた。